2012年11月28日に、西陣織・京友禅を中心とする和装関連商品と染織インテリアの製造・加工・販売の株式会社織彦様(京都市右京区・上京区、代表取締役:樋口恒樹様)をご訪問させていただきました。織彦様は明治40年に創業し、三代にわたって西陣織物製造業を営んでおられます。独自の手織技術を活用した思い出の着物の几帳へのリメイクなど、人々のニーズに合った事業を積極的に手掛けておられるだけでなく、染と織の業界全体の成長を願って、着物の生産・加工履歴情報の閲覧が可能な「伝統産業トレーサビリティ」の仕組み(中小企業IT経営力大賞受賞)を8社で連携して整備されるなど、伝統技術に現代技術を導入した精力的な事業を展開されています。
営業所を見学させていただいたところ、高松塚古墳(奈良県飛鳥村)の壁画が目に飛び込んできました。「工芸絵箔」という技法により、すべて手織で再現されているそうです(参考記事URL:http://orihiko.sblo.jp/article/26284467.html)。
一見すると絵画のようにも見えますが、拡大鏡をお借りして拝見すると手織の様子を見てとることができました。1本1本の糸を織りあわせることで非常に細かな表情まで完璧に再現されてしまうとは、なんという技術でしょう!
また、西陣織技術の特徴のひとつである金銀箔:「引き箔(ひきばく)」についてのお話や緯糸・経糸の織りの違いと質感との関係のお話など、さまざまなお話をご教授いただきました。お忙しいところ貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。これからも応援させていただきます!
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【伝統産業トレーサビリティ はんなり京都「きもの博士」】http://www.kimono-kyoto.biz/